いびきと事故って関係あるの?と思う方が大半かも知れません。しかしいびきは睡眠の質に大きく影響を及ぼすことが分かっています。
アメリカのスリーマイル島の事故など、いびきから発展した無呼吸症候群によって大きなトラブルになることが判明しています。日本では新幹線の居眠りで脚光を浴びました。
そこで今回はいびきと事故率の関係性についてお話しします。
いびきと事故率の関係
いびきの程度と交通事故の経験率の調査結果を以下に示します。
んん??いびきがない人といびきが重度の人は、そんなに事故率変わらないでしょ?その通りです。
いびきと事故率はあまり関係がありません。でも少し視点を変えると違う結果が出てきます。それは無呼吸症候群の人の交通事故経験率です。
無呼吸症候群になっている人は、交通事故の経験率が14.3%という結果が出ました。このことから必ずしも大きないびきをかいているから無呼吸症候群になっていることではないことが分かります。
そして無呼吸症候群になると、日中も眠気が出てくるため事故率が上がります。会議中や仕事中、運転中に眠気が襲ってくる方は要注意です。
なおこちらに無呼吸症候群になる原因について記述しておきました。是非ご覧ください。
無呼吸症候群が重度になるほど事故が多くなる!?
以下のグラフは健常者と無呼吸症候群の患者の事故経験率についてまとめたものです。
無呼吸症候群になると途端に事故率が増えることが分かります。
また同じ無呼吸症候群でも軽症であれば事故率は低いですが、重症になった途端、事故率が一気に上がる事が分かります。
無呼吸症候群になると成人病にも関係がある
アメリカのある調査では、無呼吸症候群になると健常人のおよそ2.9倍も高血圧になることが分かってます。また別の研究では、毎日いびきをかく人が高血圧になる頻度は、男性で1.9倍、女性で3.2倍にもなることが分かっています。
実際に睡眠時無呼吸症候群になる方は、高血圧になっている人が多いそうです。
こちらの記事でもお話ししましたが、無呼吸症候群になっている方は、その多くが肥満体質になっています。肥満になることで舌が落ち込み上気道を塞いでしまうのです。
ですから成人病と無呼吸症候群には大きな相関関係があるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はいびきと事故の関係性について検証してみました。いびきが大きいからと言って事故が多くなるわけではなく、無呼吸症候群になっているかどうかが重要なポイントでした。
睡眠中に呼吸が止まったり、昼間に眠気が出る方は是非診察を受けてみてください。