睡眠時無呼吸症候群になる人は大きく分けて3つの原因があります。その原因とは、①気道が封鎖されること、②筋肉の低下、③鼻づまりです。それぞれ原因も異なりますし、対処方法も異なってきます。
ご自身の睡眠時無呼吸症候群の原因を考えてみなければ、睡眠時無呼吸症候群用の対処・治療をしてみて意味がなくなります。
そこで今回は睡眠時無呼吸症候群の原因について、3つの原因をそれぞれ詳しく見ていきます。
原因その1気道が封鎖される
気道が封鎖されて睡眠時無呼吸症候群の原因になるには、次の原因があります。
1.肥満による首回りの脂肪の増加
2.扁桃の肥大化
3.あごが小さい
4.舌根の落ち込み
5.軟口蓋の落ち込み
6.首が太い、小さい
参考:https://www.tokyo-sleep.jp/about_sas/cause.html
この気道の封鎖が原因で起こる睡眠時無呼吸症候群は、以下の対処が適切です。
マウスピースの活用
睡眠時無呼吸症候群:低度~中度
マウスピースは低呼吸・無呼吸指数AHIを下げる効果があります。ただし、効果はCPAPに比べると低くなります。睡眠時無呼吸症候群が重度の場合、中度・軽度になるだけで問題が解決されません。
したがって、気道の封鎖が原因で、軽度~中度の症状の人はぜひ試してみてください。
費用:15,000円
CPAPの活用
睡眠時無呼吸症候群:低度~重度
CPAPは専用の機械で鼻から気圧をかけて気道を確保する方法です。低呼吸・無呼吸指数AHIが重度でも、睡眠時無呼吸症候群にならなくなる効果があります。
気道の封鎖が原因で睡眠時無呼吸症候群になる人には、もっとも良い方法と言えるでしょう。ただしあくまでも対処療法です。睡眠時無呼吸症候群は良くならず、CPAPを使い続けなければなりません。
またCPAPは個人で所有ができず、医療機関からレンタルになりますので高額な費用負担が問題になってきます。
保険適用 | 条件 | 保険料(月当たり) | 保険料(1年当り) | 保険料(3年当り) |
3割負担 | AHI20以上 | 5,000円 | 60,000円 | 180,000円 |
10割負担 | AHI20未満 | 15,000円 | 180,000円 | 540,000円 |
※ただし月一回の受診が必須
横向きに寝る
横に寝ると舌根や軟口蓋の沈下が原因で起こる睡眠時無呼吸症候群が改善されることが分かっています。
横に寝るには、枕などがあります。
しかしこうした枕は、あまり意味をなさないのがほとんどです。寝ている最中に寝返りをうってしまい、横に寝る時間も少なくなります。
横に寝る癖をつけるためには、ナハトウェヒターがとても有効です。ナハトウェヒターは人間工学に基づいて、ドイツの睡眠ラボで開発された、横に寝る癖をつけるベストです。
3~6ヶ月使用することで、横に寝る癖がつくますので、以後はナハトウェヒターを使用しなくても横に寝ることができます。ドイツの睡眠ラボの多くで採用されている、新しい新商品なのです。
原因その2筋肉の低下
睡眠時無呼吸症候群の2つめの原因は、筋肉の低下です。筋肉が低下する原因は以下の原因があります。
①ストレス
②疲れ
③アルコールの摂取
寝るときは筋肉が低下しますが、ストレス・疲れ・アルコールの摂取をすることでさらに筋力が低下し、舌根や軟口蓋が沈下して気道がふさがります。
この原因の対処としては「気道の封鎖」と同じことが有効ですが、そもそもの原因を考えると、ストレス・疲れ、アルコールの摂取を防ぐことが有効です。マウスピースもCPAPも大変高価ですので、ストレスの発散などを適切に行い睡眠時無呼吸症候群の原因を取り除くことが重要です。
原因その3鼻づまり
鼻づまりも睡眠時無呼吸症候群の原因になります。花粉症やアレルギー性鼻炎を持つ方に多い原因ですね。鼻づまりが原因で睡眠時無呼吸症候群になる人は、いままでご説明した対処方法では原因を取り除くことができません。
CPAPの使用や横に寝ても改善されません。
鼻づまりが原因で睡眠時無呼吸症候群になる方は耳鼻科に行って、鼻づまりを解消するようにしましょう。
まとめ
今回は睡眠時無呼吸症候群の原因についてお話しました。睡眠時無呼吸症候群の原因は大きく分けて3つあり、それぞれで対処方法が異なることをご説明しました。
ご自身の睡眠時無呼吸症候群の原因を良く調べて、正しい対処法を見つけないと、高額な費用がかかるケースもあります。
CPAPを導入する前に、睡眠時無呼吸症候群の原因について調べてみると良いでしょう。