日本人は欧米人に比べて肥満と無呼吸症候群との関係性は低いですが、それでも肥満の対策をすることは無呼吸症候群の有効な対策になります。そこで今回は無呼吸症候群の対策についてお話しします。
無呼吸症候群の対策は肥満対策
太っている方は上気道に脂肪がついているため、いびきがかきやすい傾向があります。肥満の方が無呼吸症候群になることが多い原因になっていますが、逆に無呼吸症候群が肥満の原因になっていることをご存知でしょうか。
無呼吸症候群の対策をすることで肥満の対策にもなるのです。その対策のカギとなるのが、睡眠中に分泌される「成長ホルモン」です。
対策の鍵は成長ホルモン
成長ホルモンはその名前の通り、ご自身の成長を促すものですが大人になっても大切な役割があります。それは成長ホルモンがタンパク質を合成したり、新陳代謝を調整したりと体の状態を維持するために様々な役割をしているのです。
また脂質の分解も成長ホルモンの役割の一つです。この脂質を分解することが、肥満の対策になり、無呼吸症候群の対策となるわけです。
今まで成長ホルモンなんて大人には必要ないよ!って思った方も大勢いるかと思いますが、成長ホルモンは体の調整や病気の対策にとても役に立つホルモンなのです。
ぜひ成長ホルモンを活用して無呼吸症候群の対策に役立ててください。
成長ホルモンを効率よく分泌される対策とは
それでは無呼吸症候群の対策をするために効率よく成長ホルモンを分泌する方法について見ていきましょう。
成長ホルモンが分泌されるのは、睡眠中です。夢を見る「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」があることはご存知だと思います。ノンレム睡眠は眠りに深さによって第一ステージから第四ステージまで分かれています。
成長ホルモンが分泌されるのはノンレム睡眠の第三ステージから第四ステージまでです。つまりゆっくり熟睡することで無呼吸症候群の対策となるのです。
しかし「無呼吸症候群」と言われるだけあって、残念ながらノンレム睡眠の第三、第四ステージまで熟睡できません。無呼吸症候群になると成長ホルモンを分泌させて対策するのは無理があるようです。
成長ホルモンは脂肪の分解だけではなく、肌や筋肉を作ったり、骨を強くしたりと、皆さんの生活にはなくてはならない存在です。無呼吸症候群の対策をすることで、ダイエットの効果や美容、老化防止などにも役に立ちますので、ぜひ火無呼吸症候群の対策をしておきたいところです。
日本人は無呼吸症候群になりやすい
肥満予防が無呼吸症候群の対策として有効であることはお伝えしました。しかし日本人やアジア人は、欧米人に比べてそれほど肥満になっていなくても無呼吸症候群になりやすいという性質を持っています。
こちらの記事に詳しく書いておきました。日本人よりも欧米人の方が圧倒的に肥満率が高いですが、無呼吸症候群を患っている患者数は、それほど大きな差がありません。
この原因はアジア人はあごが小さく、気道が細い傾向があるので、少しでも太っただけで気道が塞がれてしまうことが原因だそうです。
肥満の予防が無呼吸症候群の対策になることは間違いありませんが、見た目でそんなに太っていなくても無呼吸症候群になる可能性があります。是非対策しておきたいですよね。
まとめ
今回は肥満対策と無呼吸症候群の対策についてお話しました。
肥満対策には成長ホルモンを分泌させることが大切でしたね。肥満対策をすることで無呼吸症候群の対策を行うことが可能になります。
しかし成長ホルモンはノンレム睡眠の第三、第四ステージで分泌されるため、無呼吸症候群になるとそもそも分泌が少なくなることも分かりました。
少しでも無呼吸症候群の兆候が出たら早めにその対策をしておくことが重要です。対策を行うことで肥満対策にもなります。
こちらにチェックシートをご用意しましたので、是非参考にしてみてください。