睡眠の前に瞑想は、良質な睡眠を得るためにとても重要なプロセスです。アメリカのマサチューセッツ工科大学MITで脳を研究している、クリストファー・ムーア氏は「瞑想を繰り返し行うと、心の乱れが最小限に抑えられ、何らかの刺激で注意がそがれる確率が低くなると思われる。実験のデータから、瞑想すると集中力が高まるのが分かっている。これは起きたことが自分に与える影響を制御する力が高まるのが一因にある」と述べています。
そこで今回は良質な睡眠をとるための瞑想についてお話しします。
睡眠前に瞑想しないと・・・
寝るときにベッドに横たわって寝る準備を始めると、仕事中にやろうと思ってできなかったことや、忘れていたことなどを走馬灯のように思い出す人も多いと思います。
本来はベッドに入った瞬間に「寝ること」をしなければならないはずが、自分の人生や仕事について考え始めるのは、睡眠を阻害するだけです。しかし人は毎日5万個以上の思念を思い浮かべるそうです。ですから睡眠の前にあれこれ考え始めるのは当たり前かもしれません。
そうならないためにも、睡眠の前に瞑想はとても大切です。瞑想と言っても何も難しいことはありません。瞑想はとても簡単です。
睡眠の前に頭をからっぽにして瞑想をしてみたり、慣れれば公園を歩きながらでも瞑想が可能です。
睡眠前の瞑想の効果とは?
瞑想に関する研究は意外と多くあります。瞑想でどんな効果があるのか見ていきましょう。
瞑想の効果
①体内の炎症を抑える
②集中力が上がる
③鎮静作用があるエンドルフィンを増やす
④コンチゾールなどのストレスホルモンを減らす
⑤記憶力の上昇
⑥睡眠の質を上げる
こんなに睡眠前の瞑想は効果が期待できるのです。
集中力を高める
ある調査報告によると、「8週間瞑想するとアルファ波を制御する力が高まる」という報告がありました。
集中力はほとんどの人にとっては大切な存在です。仕事や試合など、集中力が左右することがあります。そしてその集中力を上げるためには、瞑想が重要です。
8週間瞑想を続けることで集中力の強さと深さが増します。瞑想は仕事や試合のパフォーマンスアップにつなげられるのです。生産性や記憶力、集中力を上げる効果が瞑想にはあるからです。
ストレスが減る
アメリカのジョージア州医科大学では瞑想について、以下のような報告をしました。
・血圧の低下
・心臓病のリスク低減
・慢性的な痛みの緩和
・炎症の元となる物質の減少
今では病院で診断を受ける人の約80%がストレスによる病気です。そのためにもストレスフルの社会には瞑想をすることがおすすめです。
睡眠の質
瞑想は睡眠の質を上げることにも貢献します。アメリカの睡眠学会が発表した研究では、瞑想には不眠症を直す効果があることが分かりました。また瞑想は以下の効果があったことが分かっています。
・トータルの睡眠時間の向上
・睡眠効率
・睡眠の質
・寝付くまでの時間が短縮
・睡眠中に目が覚める回数
・気分の落ち込みがなくなった
また瞑想をする人は瞑想をしない人に比べて、睡眠に深くかかわるホルモン、メラトニンの分泌量が上がることもわかっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は睡眠前に得られる瞑想の効果についてお話ししました。その効果とは、
①体内の炎症を抑える
②集中力が上がる
③鎮静作用があるエンドルフィンを増やす
④コンチゾールなどのストレスホルモンを減らす
⑤記憶力の上昇
⑥睡眠の質を上げる
でした。
瞑想は習慣付けることが大切です。一日二日行ったところで意味はありません。
是非睡眠前の瞑想を習慣付けて、仕事や試合のパフォーマンスアップにつなげてください!