質の良い睡眠をするためには、睡眠の環境を整えるのがとても大切です。眠りつく前の脳はチャレンジを好まないのです。例えば枕を変えるだけで不眠症になる可能もがあります。
そこで今回は最適な睡眠環境を整えるためにはどうしたらよいのかをお伝えいたします。
睡眠は環境の変化を好まない
睡眠の環境に関する面白い実験があります。
実験にマウスを使い、今まで住んでいたゲージからマウスを取出し、新しいゲージに入れたところ、そのマウスは眠りにくくなるのが分かったそうです。不眠症自体は人間にしかなく、このマウスはあくまでも睡眠環境の変化によって短期的に不眠症になっただけだそうです。(短期的な不眠症は人間以外にも現れる)
また他の研究では、あるマウスが2週間暮らしたゲージに新しいマウスを入れると不眠症になることもわかっている。
マウスでも睡眠の環境に敏感なので、人間はもっと敏感になります。他の人の睡眠環境で寝たり、汗臭い宿に泊まったり、掃除が行き届いていない宿に泊まったりすると、睡眠環境に適応できず不眠症になる可能性があります。きっと旅先でうまく寝れなかった経験がないでしょうか。あなたの脳が安い宿に適応できずに入眠が妨げられているのです。
どんなに好奇心が旺盛な人でも、どんなに旅が好きな人でも、寝る前に脳は新しい睡眠環境へのチャレンジは好まないのです。いつも使っている枕が変わっただけでも不眠症になることがあります。
睡眠環境を整える
睡眠は外部的な環境にとても大きく左右されます。人が好む睡眠環境も人それぞれです。
きっといろんな好みの環境があると思います。人間が最適な睡眠を得る環境というものはありますが、最適な睡眠環境でなくても、その環境に慣れてしまうと、それ以外の睡眠環境では眠れなくなります。
最適な睡眠環境についてはこちらの記事をご覧ください。
睡眠環境を考える前に脳について考えよう
不眠になる原因のほとんどは、脳が興奮することだと言われています。例えばこんな経験がないでしょうか。
スマホを操作して、ブルーライトを浴びて眠れなくなるという報告がありますが、そのほとんどが脳が興奮しているのが原因だそうです。スマホを操作してで脳が興奮するのです。
また仕事も脳を興奮させます。
どんなに睡眠の環境を整えても、脳が興奮した状態になってしまったら眠ることはできません。
睡眠前に退屈な環境にしてみる
退屈な環境は脳を興奮させないためにとても重要です。皆さんはきっと運転中に眠くなることはないですか?高速道を運転中にウトウトとしてしまった経験がある人は多いかもしれません。これは風景が変わらないため、退屈になって脳が働かなくなったせいです。
退屈な状態は、脳を睡眠のスイッチを入れます。
しかしほとんどの人は寝る前にテレビを見たり、スマホをみたりしています。脳を興奮させる環境にしているのです。トップアスリートはルーティーンを守ることが注目されています。イチローしかり、五郎丸しかり。試合には決まったパフォーマンスをします。ルーティーンを守ることで余計なことを考えずに試合に集中しているのです。
これは睡眠でも同じことが言えます。余計なことを考えずに、決まった時間に決まった場所に決まった寝間着で決まった室温で寝る。このように単調化することで脳を興奮させずに睡眠につくことができます。
ベッドや寝室は本やスマホ、テレビ、映画を見る場所ではありません。よくある不眠症の治療では、眠くなるまで決してベッドに入らないようにさせているそうです。
こうして睡眠環境を整えることが睡眠の質を高めるための方法なのです。
まとめ
今回は睡眠の環境を整えるために重要なことをお伝えしました。
睡眠の環境を整えるためには、
①同じ時間・寝具で寝ること(ルーティーン)
②寝室でスマホ、読書、テレビや映画は見ない
③脳を興奮させない
この3つを守ってみましょう。