皆さんは睡眠負債という言葉をご存知ですか?サラリーマンなど、忙しい方は平日の睡眠不足を休日で補おうとします。しかし借金と同じように平日の睡眠は負債のように蓄積していくのです。
これを研究者たちは睡眠不足とは言わずに、睡眠の負債と呼んでいます。そこで今回は睡眠の負債について、その影響をお伝えしていきます。
睡眠の負債はたまっていく
「最近仕事が忙しくて寝不足気味」なんてたわいのない会話をしたことがないでしょうか。ちょっとぐらい睡眠不足でも問題ないと思っている方が多いと思います。
睡眠負債とは、睡眠時間が足りなくて簡単には解決できない深刻なマイナス要因が増えていくことです。一万円お金が足りなくて、毎日1万円を借りていって、いつの間にか大きな借金になっているイメージが睡眠負債なのです。
いつの間にか、睡眠不足を積み重ねていくうちに、睡眠の借金、睡眠負債が増えてしまいます。そうなると、脳や体に深刻なダメージを与える危険因子が蓄積されていくのです。
睡眠負債が増えていくと、だんだん首が回らなくなってしまい、脳も体も思うように動かなくなってしまう、睡眠の自己破産になることがあります。
睡眠負債の影響とは
では睡眠負債が溜まるとどのような症状が出るのでしょうか。見ていきましょう。
①免疫機能の低下
②うつ病の発症
③がんの発症
④認知症の発症
⑤仕事などのパフォーマンスの低下
仕事のパフォーマンスが下がるだけではなく、免疫力の低下やうつ病がんなどのリスクも増えるため睡眠負債を無くすことを真剣に考えなければなりません。
睡眠負債になる睡眠時間とは
では睡眠時間がどの程度になったら睡眠負債になるのでしょうか。
睡眠負債となる睡眠時間は、7時間がベストで、6時間だと1時間分睡眠負債が溜まると言われています。睡眠時間についてはこちらの記事をご覧ください。
したがって、睡眠時間は7時間をキープするのがベストです。しかし重要なのは睡眠時間ではありません。睡眠の質です。いくら睡眠をとっても質が悪ければ睡眠負債がたまってしまいます。
睡眠負債に関する研究結果
アメリカのペンシルバニア州立大学の研究結果では、被験者を
①2晩徹夜
②睡眠時間6時間
で睡眠負債の実験を行いました。
その結果、①は2日目で成績が落ち、②は2週間後には①と同じ状態まで成績が落ちました。このことから徹夜はもちろんのこと、睡眠時間が6時間でも睡眠負債が溜まり、成績やパフォーマンスに直結することが分かります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は睡眠の負債についてお話ししました。睡眠の負債は、
②うつ病の発症
③がんの発症
④認知症の発症
⑤仕事などのパフォーマンスの低下
が影響して出てきます。
また睡眠負債にならないためには、毎日7時間寝ることが大切でした。毎日の睡眠時間を見直してみるとよいでしょう。いびきをかく方は、睡眠しても睡眠になっていないことがあります。そんな方のためには、以下の方法がベストです。