夜更かしして睡眠不足になった分を、果たして取り戻すことはできるのか。理論的に可能なのでしょうか。みなさんはどう思いますか?
よく昨日、今日は睡眠不足になったので、休日にまとめて睡眠不足を解消するために寝ます!という人を聞きます。可能でしょうか。見ていきましょう。
睡眠不足は睡眠負債
睡眠不足が溜まっていくことは、睡眠の研究者からは睡眠負債と呼ばれています。一晩程度の睡眠不足であればおおきな影響はないでしょうが、睡眠不足が二日続くと体内のホルモンに影響を与えて、負債になっていくのです。
ニューヨーク大学医学部で睡眠障害センターの教授は睡眠不足についてこう述べています。
失った睡眠は週末に取り戻そうとしても遅すぎる
睡眠不足になった時点ですでにイライラしているし、事故にもつながりかねないほど反応が遅れてしまうこともあるそうです。
さらに週末に睡眠不足を補おうと朝遅くまで寝ていると、睡眠のリズムがおかしくなり、日曜日の夜は寝つきが悪くなって逆効果になるそうです。
週末に睡眠不足を取り戻そうとして、月曜日に睡眠不足になるのでは何のために週末に多く寝ているのか、もはや意味が分かりませんね。
また睡眠不足は体内の腸にまで影響を及ぼすことがあるそうです。腸は第二の脳と呼ばれるほど重要な器官です。睡眠不足になって腸に影響が出ると、脳にまで影響が出る可能性があるので注意が必要です。
睡眠不足は腸内フローラの代謝異常を招く!?
腸内フローラとは腸内に存在している約100兆個の腸内細菌の塊のことです。この腸内細菌は三つに分けられます。
①善玉菌
②悪玉菌
③日和見菌
この三つのバランスをうまく保てば健康の維持ができるのです。
なぜ腸内フローラと睡眠不足が関係しているのかというと、腸内の環境や健康は脳の機能を支配するからなのです。
ある研究によると、睡眠のリズムが不規則になって睡眠不足に陥ると、人間の体内時計は腸内の最近のバランスに影響を受けるそうです。
例えば日本からヨーロッパに行くだけで睡眠のリズムが狂ってしまい、場合によっては睡眠不足になります。時差ボケになるだけで、なんと!腸内毒素症になり代謝異常になるそうです。
また腸内細菌には独自の体内時計があるそうです。徹夜したり、睡眠不足になると日和見菌に腸を乗っ取られ、さらに脳まで乗っ取られる機会を生むことになるそうです。
ええ!!??って思う方もいるかもしれませんが、腸は第二の脳と言われるほど、健康に影響を与えます。腸が脳に感情のサインを与えることもあるそうです。
腸内環境を整えて睡眠不足にならないように注意しましょう!
まとめ
睡眠不足は睡眠時間を増やしても取り返せないことをご説明しました。
すでに失った睡眠は取り戻すことができないのです。また以下の記事でもお伝えした通り、睡眠時間を増やしても睡眠不足は解消されません。睡眠不足を補うために、週末に12時間寝ても疲れはとれないそうです。したがって日頃から睡眠不足にならないように注意する必要があるのです。
また、睡眠不足になると腸内フローラの代謝異常を招き、病気になる可能性もあります。腸は第二の脳と言われていますから、睡眠不足は百害あって一利もありません。
睡眠不足にならないように注意しましょう!